
症状
ECS LIVA Z2のWindows10をクリーンインストールしたところ、HDMIで接続したモニターから音が出なくなりました。
各種ドライバーはアプリケーションDouble Driverにてバックアップ済みでした。同アプリで各種ドライバーをレストアしましたが、改善しませんでした。
「インテル® ドライバー & サポート・アシスタント」をインストールして起動しましたが、異常は検知できず、改善しませんでした。
オーディオの異常と考えて、「Realtek High Definition Audio Driver」をインストールし直しましたが、エラーが発生してインストールできませんでした。
解決方法
改めてDouble Driverのレストア対象ドライバーを確認したところ、「インテル ディスプレイ用オーディオ」というドライバーがエラーでレストアできないことに気がつきました。
ECS LIZA Z2公式サポートページにあるVGAドライバー「Intel Graphics Driver Package バージョンv26.20.100.7463」をインストールすると直りました。このドライバーに「インテル ディスプレイ用オーディオ」が含まれています。

上記リンク先、以下のドライバーになります。ダウンロードは「Global」ボタンでできました。

音声の異常なので、Realtek High Definition Audioのドライバーを修復したくなります。ところが、今回の異常は「ディスプレイ用オーディオ」なので、VGAドライバーを修復するのが正解のようです。
なぜDouble Driverで「Intel ディスプレイ用オーディオ」がレストアできなかったのかは、よく分かりません。
余談
その1:eMMCのデータは消去しました
筆者の購入したLIVA Z2は「eMMC64GB・SSDなし」のモデルです。そのため、もともとWindows起動ディスクはeMMCでしたが、後々にSSDを増設して、元のeMMCをクローンしました。
今回のWindows10クリーンインストールを行うにあたり、eMMCのデータは消去しました。
LIVA Z2の場合、「eMMCのWindowsを消去すると、SSDのWindowsも起動しなくなる」と言う話をインターネット上で見聞きしていました。これを思い出したので、SSDを消去する前にWindowsを起動してみたのですが、問題なくWindowsが起動できました(聞いてた話と違う…)。
eMMCをSSDにクローンすることで、WindowsのEFIシステムパーティションが2つに増えます。
あくまで予想ですが、以下2つの条件が揃うと、eMMCを消去したときにSSDからWindowsが起動できないのだと思います。
- SSDのWindowsを起動する際、eMMCのEFIシステムパーティションを使用して起動する状態にある。
- eMMCのEFIシステムパーティションが消去された際、SSD側のEFIシステムパーティションを読みこんでくれない状態にある。
筆者のLIVA Z2では、SSDからはeMMCを認識しないよう設定を変更したので、eMMCのデータが消去されてもWindowsが起動できたのかもしれません。これも、あくまで予想ですが…。
その2:Windows11へ更新
Windows10は通常サポート期間が切れているので、LIVA Z2のドライバー問題解決が解決した後でWindows11へ更新しました。
当初はWindows Updateから更新するつもりでしたが、更新を確認してもWindows11が降ってきませんでした(なぜ?)。今年の夏ごろにWindows11ver24h2のISOファイルを作っていたので、そちらでWindows11に更新しました。
ECS LIZA Z2はCPUにCeleron N4100を積んでいます。登場から8年経つので、さすがに性能は見劣りしますが、Celeronという名前の割には性能がいいCPUです。Windows10でブラウザ閲覧・動画視聴・Microsoft Officeをこなす程度なら十分な性能を持っています。
しかし、Windows11は遥かに端末への負荷が大きいからか、LIVA Z2の動作がやや重くなりました。使えないことはありませんが、操作に若干の遅延があるので気になるようになりました。
筆者の場合、試験機・実験機という扱いでLIZA Z2を購入したので、特段困ってはいません。ただ、これからのサブPCとしては力不足な感じがします。寂しい限りです。

コメント