Intel第12世代モバイル用CPUのノートパソコンを待つべきか?

パソコンが好きになると、新しいCPUが出るたびに悩むこの問題。

今回はIntel第12世代CPUのうち、ノートパソコン(モバイル)用CPUに話題を絞ります。

なお、搭載パソコンが知りたい方はこちらへどうぞ。

Intel第12世代モバイルCPU搭載のノートパソコン
気になったので調べました。3種のプロセッサ別に分けて載せています。
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基本的には「型落ち」のCPU・パソコンを買った方がお得

基本的には、型落ちになったCPU・パソコンを買った方が安くてお得です。

これはパソコンに限らず、家電も同じです。

新発売の価格が一番高価で、時間の経過と共に少しずつ価格が下がっていきます。

次期モデルが発売されると、旧モデルは在庫処分のため、急に値崩れすることもあります。

このときを狙ってパソコンを買えば、お得に手に入れられます。

ほとんどの場合において、「一世代程度なら、古くても新しくてもパソコンの性能はほとんど変わらない」と言えるからです。「パソコン」は「家電」に置き換えても通じます。

Intel第12世代モバイル用CPUはどうか?

Intel第12世代モバイル用CPUについては、発売まで待ってみる価値があります

Intel第11世代モバイル用CPUに比べて、性能が飛躍的に上がる可能性があるからです。

Intel第12世代CPUでの大きな変更点

Intel第12世代CPUは、Alder Lakeという開発コードで呼ばれます。

これまでのIntel製CPUと大きく異なる点が3つあります。

末尾CPU例コア数Pコア数Eコア数定格消費最大消費
末尾HCore i7-12800H146P8E45W115W
末尾PCore i7-1280P146P8E28W64W
末尾UCore i7-1265U102P8E15W55W
Intel第12世代CPUラインナップ抜粋

2種類のコア(Pコア・Cコア)で構成される

Intel第11世代までは、1種類のコアを複数積んで構成されていました。

Intel第12世代では、2種類のコア(PコアとEコア)を複数積んで構成されています。

これはデスクトップ用CPU・モバイル用CPU共に共通する変更点です。

コアとは?

コアとはCPUの構成単位のようなものです。CPUは複数のコアが集まって作られています。

そのため、コアの数に応じて、デュアルコア(2コア)やクアッドコア(4コア)と呼ばれたりするのです。

Intel第12世代では、2種類のコアを積みます。Pはperformanceで高性能、Eはefficientで高効率という意味になります。CPUがこなすタスクに応じて、使用するコアを割り振って動くそうです。

IntelのCPUでは初の試みとなります。

ちなみに、スマホのCPU(Qualcomm製Snapdragon、MediaTek製Dimensityなど)は、既に2種類のコアから構成されているものがほとんどです。Intel製CPUも、似たような動き方になるようです。

コア数が増える

第12世代では、コアの数も大きく増えます。第11世代と比較してみましょう。

以下はクリエイター/ゲーミング用CPUの比較表。

CPU名世代コア数Pコア数Eコア数
Core i7-11800H118
Core i7-12800H121468

以下は薄型モバイル用CPUの比較表。

CPU名世代コア数Pコア数Eコア数
Core i7-1165G7114
Core i7-1280P121468
Core i7-1265U121028

第11世代では、Core i7-11800Hで8コア、Core i7-1165G7で4コアでした。

第12世代では、Core i7-12800HとCore i7-1280Pは14コア、Core i7-1265Uで10コアとなっています。

第12世代はPコアとEコアの2種類があるので、単純に「コア14個で14倍の性能」とはなりません。しかし、コア数が大きく変わるので、従来のIntelCPUから性能が大きく向上する可能性があります。

Intel第12世代モバイル用CPUは3種編成で登場する

Intel第11世代モバイル用CPUは、下記の2種編成でした。

  • 末尾H:クリエイター/ゲーミング用
  • 末尾Gx:モバイル用(上位種はIrisXe搭載)

ところが、Intel第12世代モバイル用CPUは、下記の3種編成で登場します。

  • 末尾H:クリエイター/ゲーミング用(上位種はIrisXe搭載)
  • 末尾P:ハイパワーモバイル用?(上位種はIrisXe搭載)
  • 末尾U:モバイル用(上位種はIrisXe搭載)

末尾Hと末尾Uは、Intel第8世代までのコードに戻った形です。

すなわち、末尾Hはクリエイター/ゲーミング用CPU、末尾Uはモバイル用CPU(第11世代だと末尾Gxモデルに相当)を表します。

新登場した末尾PのCPUは、2者の中間に位置する新型番のようです。しかし、定格28W・最大64Wと、第11世代とは比較にならないほどのハイパワーぶりです(CPU型番で異なるが、第11世代だと最大で15W~28W)。

なお、CPUの消費電力をどこまで上げるかについては、パソコンのモデル毎に異なります。PCメーカーの設計によりけりということです。

「厚みは薄いけど、クリエイター/ゲーミングPC並のCPU性能」というようなモバイルゲーミングパソコンも出てきています。

MSIのStealth 15M B12Uです。搭載されているCore i7-1280Pは、Core i7-11800Hに匹敵する性能だそうです。

ゲーミングパソコンなので、GPUにRTX3060を積んでいます。

「the比較」さんのウェブページに詳しいレビューが載っています。

the比較:MSI Stealth 15M B12Uの実機レビュー
https://thehikaku.net/pc/msi/22Stealth-15M-B12U.html

ちなみに・・・。

Intel第12世代モバイルでは、クリエイター/ゲーミング用の末尾HモデルにおいてもIris Xeグラフィックスが搭載されています(クリエイター/ゲーミング用CPUは、用途上dGPUを搭載することがほとんどなので、あまり恩恵はないかもしれませんが)。

これにより、末尾H・末尾P・末尾Uのいずれにおいても、Iris Xeグラフィックスを搭載するようになっています。

ただし、下位種のCPUはIris Xeグラフィックスが搭載されないモデルがあります。注意が必要です。

過去にもあった大きな変化

このようなIntelCPUの大きな変化は過去にもありました。

Intel第8世代モバイル用CPUの登場時です。

Intel第8世代モバイル用CPUでの変化

Intel第8世代モバイル用CPUは2017年の秋頃に流通しました。

型番末尾U(薄型モバイルノート用)において、コア数がこれまでの2倍になるという大きな変化がありました。

下記はそのCPUの一例です。

CPU名世代コア数ベンチスコア
(PassMark)
Core i5-7200U第7世代23409
Core i5-8250U第8世代45945
ベンチスコアはhttps://www.cpubenchmark.net/cpu_list.phpより引用

第8世代ではコア数が2倍になったため、CPUの性能も第7世代の2倍近くになりました。

「たった1世代の差なのに、性能が2倍近く変わる」というレアケースだったんです。

第8世代が出る前に、第7世代のモバイルパソコンを買った筆者は踏んだり蹴ったりです。

第7世代と第8世代の間にある深い谷

しかし、第7世代を選んだ代償はそれだけでは済みませんでした。

2021年に発表されたWindows11です。

Intel第7世代CPUパソコンのほとんどがWindows11にアップデートにできません。

Windows11にアップデートできるのは第8世代以降のパソコンに限ります。

まさか、第7世代CPUを選んだことで、こんなにも不利になるとは思いませんでした。

Intel第12世代モバイル用CPUを待つべき

より高性能なCPUのパソコンの方が、後年になっても通用する可能性が高いです。

パソコンの買い換えを急がない方は、Intel第12世代モバイル用CPUが出るのを待った方が良いと思います。

第12世代モバイル用CPUのスペックについては、こちらへどうぞ。

Intel第12世代モバイルCPUはどれを選べばいいのか? スペックをざっくり比較
Intel第12世代モバイル用CPUのスペックをざっくり把握して頂けるかと思います。

(2022.3.9追記)Intel第12世代モバイルCPUのベンチマークが出てきています。

ギャズログ:Intel Core i7-1280PとCore i5-1240Pのベンチマーク出現。TDP28WでCore i7-11700Kに迫る性能発揮
https://gazlog.com/entry/intel-core-i7-1280p-benchmark-22feb/

Intel第12世代Core i7-1280Pの性能は、第11世代Core i7-11800Hの1.23倍。第11世代デスクトップ用Core i7-11700Kに匹敵する性能だそうです。

薄型モバイル用CPUなのに、前世代のクリエイター/ゲーミング用CPUを超えた上に、前世代デスクトップ用CPUに肉薄するとは革新的です。

出典

PassMark – CPU Benchmarks:
https://www.cpubenchmark.net/cpu_list.php

ASCII.jp:ノートPC向けAlder Lakeは驚愕の14コア/20スレッド!デスクトップPC向けの廉価CPUも登場
https://ascii.jp/elem/000/004/079/4079428/

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